もりハグ!広場

おこたえします(情報・アドバイスを共有します)

漆器の伝統を継承するための漆の森の保全方法について(花王 和歌山 の田中聡さんからのご質問)。NPO法人 根来山げんきの森俱楽部

もりハグ!広場にご質問を頂きました。「漆の植栽について(花王 和歌山 の田中聡さんからのご質問)」情報やアドバイスが事務局に届きましたので掲載します。ご協力ありがとうございます。

森で見つけた疑問質問は随時募集しております。また、そんな疑問に情報共有やアドバイスなどありましたらお気軽に事務局まで連絡を!
もりハグ!つながりでさらに知識を深め、好奇心を膨らませていきましょう。
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A:回答②何か情報交換ができれば是非お願いします(根来山げんきの森俱楽部 岡田和久さんからのご回答)

根来山げんきの森俱楽部の岡田です。
田中様からのご質問にお答えいたします。

和歌山県では黒江と根来で漆器生産がおこなわれてきました。
ご存じとは思いますが、黒江は日用雑貨としての漆塗りが今も続いていますが、うるし生産は行われておらず、うるし問屋さんの大きな倉も今は使われておりません。

根来塗は長らく途絶えていましたが、十数年前に池ノ上辰山という先生が復活させ根来塗を製作されています。
また、そこで学んだ伊藤恵さんも別に工房を持って活動されています。
池ノ上さんは10年ちょっと前に私たちが活動している県立森林公園根来山げんきの森にウルシ100本ほどを植栽し、昨年からわずかですがウルシ掻きも始めており、根来山産ウルシ100%の製品は無理ですが、根来山産を何%か混ぜた製品は作成されました。
植栽したウルシの草刈りなどの管理は私たちの団体と池ノ上さんが協定を結び、池ノ上さんと弟子のみなさんが行っています。

これとは別に数年前から公園内の一部に私たち根来山げんきの森俱楽部が100本ほどのウルシを植栽していますが、植栽場所がウルシの適地と言えるかどうか不明で、現状では成長はかんばしくありません。
こちらのウルシは当俱楽部が苗木の育成から管理まで行っています。
県内でここ以外にウルシの栽培を行っている例は私たちは把握していません。
何か情報交換できることがありましたらお願いいたします。

NPO法人 根来山げんきの森倶楽部
事務局長 岡田和久                         http://genkinomori.jp/
℡ 090-7090-1724