もりハグ!広場

「ナシオン創造の森育成会」さんよりお花の写真が届きました

2025年5月28日
春企画

ナシオン創造の森のある名塩地区では伝統産業として「名塩和紙」の製造が行われてきました。その原料となるのがガンピ(雁皮)で人々は山の中に自生するガンピを採取し、泥を漉きこむことで虫がつかず耐久性のある和紙が作られていました。その後ニュータウン建設工事と共に、放置林となった林内ではガンピは影を潜めていたのですが、私たちの森づくり活動で明るくなったことで、元気を取り戻しています。

◆ 雨上がりのガンピの花

5月中旬頃から、淡い黄色の小さな花が咲き始めます。派手さはありませんが、林内のあちこちでゆらゆら揺れる清楚なガンピの花の写真をお届けします。

ガンピの人工栽培は困難とされていたのですが、種子からの発芽方法を研究された方のご指導の下、その様な苗の育成も行っています。もともとの植生に馴染ませるように他の植物と一緒に育てており、約10年が経過した今、その場所は「ガンピの林」と名付けられ、地元伝統産業と私たちの活動との架け橋となっています。

◆ ヒノキ林の中でひっそりと花を付けるガンピ