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活動ニュース

オオムラサキの姿を胸に、「学校林」の整備・活用を行っています

この「学校林」は平成1617年に石巻市が実施した≪実りの里山創生事業≫として、隣接する市立稲井幼・小・中学校の南側にある平形山の松林跡約1ヘクタールに造られました。 栗・梅・スモモ・柿・エノキ・クヌギなど約1,000本を市長と生徒たちの手で植樹しました。実のならないエノキやクヌギの林はこの辺りに生息していたオオムラサキへの想いが託されています。しかし「学校林」へは林道を迂回して行くため遠くて利用されず、年に2度石巻地区森林組合が草刈りを行う他は忘れられた存在になっていました。

2021年夏に森林組合から紹介され訪ねてみると木々は大きく茂り、多種多様な生物が生息し、子供たちが楽しみながら自然に親しめる素晴らしい森に育っていました。同年9月、この森を「学校林」として活用できるよう整備事業に着手。学校の真向かいに道を作れば授業時間内に利用できるとの助言を得、斜面にロープなどを張り登山道を整備しました。また昨年度は「学校林」全体を把握するため木々の調査や植物相の観察を行い、観察は今年度も継続しています。2021年秋は園児の栗拾いを計画し、下草を刈り準備していましたがコロナで中止。昨秋もコロナでしたが栗を園児や先生方に届けました。今年は栗拾いができるよう園児たちが「学校林」まで散歩しているとか。

小学校の先生方も学校林を訪ね利用を検討の様子です。PTAとの連携など他団体や地域の人々と協力しながら、豊かな生態系を保つ「学校林」の整備をめざしています。

たぶのきネットワーク石巻

「たぶのきネットワーク石巻」は東日本大震災直後に首都圏在住で石巻市内中学校卒の同期生が<芸術の力で「子供に笑顔を!」>をスローガンに被災地支援を行った「石巻支援三七会」が母体で、5年間の活動を経て終了後、同会有志と地元賛同者で「たぶのきネットワーク石巻」を設立し6年になります。会員は23名。被災した子供たちが故郷の自然に触れながら自然の魅力や大切さを知り、様々な体験を通して人間力を高め、故郷を愛する豊かな人間に育つことを願って活動しています。各種イベントを随時開催し、ご家族皆さまに楽しんで頂いています。
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