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活動ニュース

特定非営利活動法人 近自然森づくり協会北海道支部 2021年度活動報告と支援のお願い

 2021年は、コロナ禍の中、思うように活動ができないことも多くありましたが、逆に、時間的な余裕ができ、落ち着いて活動ができる年度でもありました。コロナの拡散に留意しつつ、様々な活動をして得られた情報を多くの人々と共有することを考え、FACEBOOKに掲載してきました。今年度も終わりに近づき、掲載した記事をまとめたところ、60件を超える様々な報告となっていました。

 私自身の感想では、これまでの50年間に取り組んできた様々な研究や活動が有機的に繋がり、良い方向性を提案できると自負しています。また、読者の中には、私と同じ考えを持たれる方や、同感して活動を積極的に進めることを勧めていただいています。さらに、活動の支援を申し出てくださる方もいます。

 そこで、この活動を持続するため、皆様に支援をお願いすることにしました。支援のお願いやその御礼の報告等、事務的な手続きに多くの時間や気力を取られるのは、目的と方法の混同になります。このため、事務的には簡素なものを考え下記の方法でお願いすることにしました。

 皆様には、今年度の成果をまとめた報告書の目次を以下の通りです。中身をお知りになりたい方、また、支援をしていただける方は、1口1,000円の助成金を1口以上(制限なし)送金していただく。送金が確認され次第、データ便等で2021年度電子報告書をお送りします。

連絡方法は、下記のE-MAILに限らせていただきます。

okamura.toshikuni@gmail.com

 送金先は、天売島プロジェクトのために開設した下記の口座にお願いします。

北洋銀行銀行 藻岩支店 藤野出張所

口座番号 4187506

名前 リトウシヤカイソンゾクニムケタスイゲンリンノセイタイケイサービスカツセイカ (離島社会存続に向けた水源林の生態系サービス活性化)

 

2021年度 NPO法人近自然森づくり協会北海道支部報告書 目次

1. 『浜中町森里海をつなぐシマフクロウ地球の森』活動

 1.1 試験地の設定と調査 (4月20・21日)

 1.2 5箇所の試験地での試験植栽 (5月24・25日)

 1.3 試験結果の評価のための準備 (5月26日)

 1.4 豊かな海を育む森づくりの準備 (10月11~13日)

 1.5 散布小学校の子供たちと散布漁協婦人部の協働の植樹 (10月27日)

2. 農地での河畔林〈シマフクロウの道〉再生プロジェクトWakka

 2.1 酪農家から提供された土地での準備 (5月27日)

 2.2  シマフクロウの道再生プロジェクト Wakka(ワッカ)の実施 (5月31日)

3. 石狩川下流当別地区自然再生計画に基づく河畔林再生

 3.1 あいの里西小学校の5年生による苗作り活動 (7月15日)

 3.2 あいの里西小学校の自然再生植樹 (10月8・15日)

 3.3 一般対象の河畔林の植樹会の開催 (10月24日)

4. 生態学的混播・混植法施工地の推移

 4.1 植栽後23年を経た生態学的混播混植法の施工地 忠別川 (6月14日)

 4.2 共和町龍園記念公園林における生態学的混播混植法の生育調査 (11月3日)

 4.3 森づくりの追跡調査と評価 (6月14日)

 4.4 さっぽろ生協エコセンター 明日の森再生活動 (10月29日)

5. 平取町「イオルの森」での生物多様性とアイヌ文化に貢献する生態学的混播混植法 

 5.1 防草シートの設置と実生群ポット苗の養成(6月29日)

 5.2 新イオルの森での補植と新植(11月4日)

 5.3 イオル型恒続林への誘導を目指したイオルの森でのマーキング(11月16日)

6. 「21世紀アイヌ文化伝承の森」コタンコロカムイ(シマフクロウ)の森づくり 

 6.1 防草シートの設置と実生群ポット苗の養成(6月28日)

 6.2 実生群ポット苗の養成のための種蒔き (9月15日)

 6.3 「21世紀アイヌ文化伝承の森」での補植と新植(11月4日)

 6.4 森の管理と樹木の安定性(12月22日)

7. 札幌イオルの再生

 7.1 札幌イオルの森再生の提案 (6月16日)

 7.2 札幌イオルの森再生実施計画案 (9月30日)

 7.3 サッポロイオルでの植樹祭 (10月23日)

8. 十勝川治水の杜づくり

 8.1 十勝川治水の杜の見学会のお知らせ (7月16日)

 8.2 川西小学校4年生十勝川治水の杜授業 (10月5日)

9. 天売島応援プロジェクト

 9.1 クラウドファンディングの結果

 9.2 天売島応援プロジェクト の準備のための渡航 (8月13・14日)

 9.3 シーカヤック艇庫の建設準備とプロジェクトの延期 (8月23日)

10. 真狩村における税金を使わない近自然森づくり

 10.1 ササ林床の森の整備(5月10日)

 10.2 ドサンコの林内放牧 (5月31日) 

 10.3 林内放牧のドサンコの様子と電柵設置方法の改良 (6月4日) 

 10.4 老齢馬の交代とダニ対策 (6月8日)

 10.5 林内放牧での生態学的混播・混植法の実施 (9月7日) 

 10.6 育成木施行とばん馬による馬搬 (9月21・22日)

11.  生態学的混播・混植法を用いた生物多様性の高い樹林再生活動

 11.1 長沼町小鳥のさえずりが聞こえる河畔林植樹会 (9月26日)

 11.2 上厚真小学校の胆振東部地震による崩壊地での樹林再生の活動 (11月12日)

 11.3 伊達市「いきものいんく」での生物多様性の高い森づくり活動 (10月16日)

12. 札幌市手稲区の新川桜並木の造成 (10月24日)

13. 子供と作ろう種から育てる未来の森の活動

 13.1 札幌市五天山公園での森づくり活動 (8月27日) 

 13.2 チーズ工房「タカラ」での防風林の多様化 (10月3日) 

14. 実生銀行(シードリングバンク)の活動

 14.1 テグスによるカラス除け (4月16日)

 14.2 実生銀行 本店の春( 5月17日)

 14.3 実生銀行浜中支店の開設のための視察 (6月27日)

 14.4 実生銀行本店秋の活動 (9月1日~10月30日)

15. 河川やダム湖での生物多様性の回復

 15.1 桂沢ダムの嵩上げに備えた湖岸緑化の試み「緑いっぱい作戦」 (10月25日)

 15.2 沙流川 におけるイオルの川づくり (12月10日)

 15.3 豊平川における高水敷の庭園化、低水敷の排水路化 (11月1日)

 15.4 標津川での育成木施業と馬搬による河畔林の手入れ (8月24日)

 15.5 原生的な河畔林と両立する新たな河川管理の流れ (11月11日)

16. 建設と環境保全の両立のための視察

 16.1 サンルダムのモニタリング (10月21日)

 16.2 定山渓ダムと豊平峡ダムのフォローアップ (10月22日)

17. 札幌市南区豊滝での育成木施業

 17.1 新月伐採を行った育成木施業地の馬搬 その1 (4月13~15日)

 17.2 新月伐採を行った育成木施業地の馬搬 その2 (6月20日)

18.  税金を使わない市街地での生物多様性の保全、近自然庭づくりの試み

 18.1 近自然庭づくりの開始 (4月6日)

 18.2 防草シートとノシバによる草取り作業の軽減 (6月2日)

 18.3 客土不要の生物多様性の高いDIYの庭づくり (5月23日)

 18.4 宿泊も可能な畑の中のレストランEKARAの近自然庭づくり (7月4日)

 18.5 近自然庭づくりの試み 

 18.6 札幌市内の庭づくりの現状と生物多様性 

19. 札幌市の生物多様性と緑化政策

 19.1 札幌市の生物多様性と緑化政策 (6月11日)

 19.2 ニセアカシアと札幌市の生物多様性保全

20. 東 三郎 先生との46年―地表変動論と生態学的混播・混植法―

 本協会の活動内容は、FACEBOOKで公開しており、本資料は、2021年度の掲載内容を加筆修正したものです。また、最後の箇所は、令和元年にご逝去された恩師 東 三郎博士の思い出集に掲載した一文を借用したものです。

NPO法人 近自然森づくり協会 (北海道支部)

生物多様性の高い森から持続的に質の高い生態系サービスを得ることを目標とし、①スイスで開発されている近自然森づくりにより、生物多様性の劣化した既存林を生物多様性の高い恒続林に誘導すること、および、②工事跡など人為により無立木地となった場所を対象として、生物多様性の高い樹林の再生法である生態学的混播・混植法の開発・実践を行うことを目的として2014年に設立したNPO法人です。
本部は、東京都にあり、北海道に支部があります。理事長以下の3名の理事、1名の監事、10名の会員からなる組織で、理事長が北海道支部長を兼任しています。
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