もりハグ!広場

【春企画】かしわら森の会さんよりお花の写真が届きました

2025年5月15日
春企画

私たちの住む柏原市「河内」という地域では、森林が何度も全伐されてはげ山状態が繰り返され、土地は疲弊して痩せた状態が続いてきました。
そんな市域の森林の「里山の森づくり」整備をする中で、玉手山の森にコバノミツバツツジやコバノガマズミが自生しているのを発見しました。

 ■ コバノガマズミ

コバノミツバツツジは痩せた土地でも生息するというのが特徴のようで、玉手山でかなり昔から生息していました。玉手町の旧家の古文書には、「万葉つつじ」という愛称で呼ばれていたとの記述があります。

また、地域の伝承では「安宿部(あすかべ)つつじと称せられている」ことから、昭和48年に「市の花」に認定されています。
公園にツツジを植えるとなれば、「国内外来」及び観賞用のヒラドツツジとかキリシマツツジが主流ですが、それ以前の柏原市域にはコバノミツバツツジしか生息していなかったのでしょう。

そんなことで、昔の人はコバノミツバツツジに愛着を持っていました。

 ■ コバノミツバツツジ

しかし、そのコバノミツバツツジも現在は玉手山公園といぶらの森にしか残っていません。コバノガマズミ・ガマズミなども他地域では見られません。

私たちは、いぶらの森を「コバノミツバツツジの森」だと考えて、他の森への植樹運動をしています。これも“ネイチャーポジティブ”の一つの実践だと考えています。


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