もりハグ!広場
「港北ニュータウン緑の会」視察会 その1
もりハグ!と、ENEOS株式会社さんが運営しているWEBサイト「みどりうむアクション」の連携がスタートしたことを記念し、横浜の大塚・歳勝土遺跡公園を主に活動されている港北ニュータウン緑の会さんにご案内いただき、活動地の見学と交流会を実施しました。
今回は事務局スタッフに代わって当日参加してくださった東京農業大学造園科学科の3人の学生さんたちによるレポートです!
3人で手分けして作成していただきました。彼らの印象に残った言葉や景観が描かれていると感じています。ぜひご覧ください。
港北ニュータウン見学会
東京農業大学地域環境科学部 造園科学科 堀田 李子
まずは公園内の都築民家園にて、事務局長の木村さんにお話を伺いました。
都築民家園は江戸時代中期に建てられたもので、港北ニュータウン開発の際、移築、復元されたそうです。江戸時代この場所では、自給自足に近い農業が営まれており、大きな主屋はみんなが寄り集まる場所として利用されていました。
この場所を管理するうえで心掛けていることは、
「全てを業者に依頼するのではなく、気がついたものは自分たちでなおすこと」
と教えていただきました。
港北ニュータウン緑の会は、公園の見廻りや竹林の整備などの定例作業に加え、タケノコ掘りや雑木林の下草刈り、ロープワーク講座、チェーンソーや刈払機の安全講習など多岐にわたる活動をされています。
公園内の竹林を見て回りました。竹林は生い茂りやすいため、奥が見通せるくらいの密度を目指して日々管理を行っているそうです。広がりすぎてしまった竹林を雑木林に転換する活動も行っています。木が増えることで鳥が集まるようになったり、野草が生えるようになったりするそうです。整備により日の光が入るようになるとキンランやギンランなどの珍しい植物も現れるようになりました。
また、竹林→雑木林に変化していく様子を見るために10m×10mの区画で植生調査を行っています。はじめは外来種が多いですが、5年ほど経つと在来種が現れ始めるとのことです。
都築民家園の見学や永田さんのお話を通して、自分たちで心地よい空間をつくろうとする姿勢は今も昔も変わることなく続いていていると実感しました。完璧を目指しすぎない活動の姿勢や、余白をもたせ多様な活動スタイルを受け入れることが、長期的に活動を続け、コミュニティを作っていくうえで大切なことだと感じました。
緑地の管理の仕方や、ボランティアとして活動を続けていくための考え方など様々な点で勉強になりました。