もりハグ!広場

『トークセッション『森が育む未来』+みどりうむアクションのご紹介』その2

もりハグ!事務局が、両先生にいろいろ質問しました!

2024年10月11日

今回のトークセッションは森がはぐくむ未来とテーマとしています
森をはぐくむことは子どもたちをはぐくみ未来をはぐくむことになるのかなと思いました。
自然の中、森の中での活動で子どもたちの成長やどんな変化を感じられているかお聞かせください。

最初は怖がって虫など触れない子もプログラムの最後には掌に載せて「かわいい」なんて言っていたりするのです。子どもには好奇心があるから、虫などの存在を身近に感じてもらい、人も自然の一部だということを知る第一歩。うちょっとした変化だけれども、自然の中に身を置くだけで力を感じています。

竹村先生も子どもたちの変化をご覧になっていると思いますが
不登校やいじめにあっている子どもたちの居場所になっている森ですが
なぜ森じゃ、自然じゃなきゃだめなのかそのあたりをどうお考えですか。

虫も雨もA君もB君も自分も家の人も森の中にいたら、虫も草も受け入れなければならない自分がわかってくる。今まで拒否していたり嫌だったもののハードルが下がってくる。
何が変わったかというと自分が変わっただけなのです。結局嫌だと言っている自分が変われば受け入れられる。それに子ども自身が気づけるのが森の良さです。森の中には有象無象がいる。それを受け入れないと森の中にいられない。最初は逃げ出す子もいるけれど、時間が全てを受け入れざるを得ない状況にさせていくのですね。

子どもたちにとっても居場所があるのはすばらしいですね。
中西さんはグリーンセイバーをお仕事になさっていますが、
これをお仕事にしようと思った理由をおしえていただけますか

一言でいうと好きだからでしょう、自然全体に興味があり、人と何かやるのが楽しいとずっと感じていたのです、会社勤めをしていた時からグリーンセイバーとしても活動していました。使命感で動いているというより、興味と感心で動いていました。楽しそうだなーと身を置くことになったのです。

樹木環境ネットワーク協会も子どもたちとの活動は多いと思うのですが
どんなことに気付いてほしいとか、どんな大人になってほしいとか思いはあるのですか

自然と触れ合う体験はすべての子どもたちに体験して欲しいのです。人は森の中に身を置き生きていた時代の方が長いので、自然の中に身を置くことのほうが自然なのだと思います。その機会をなるべく多く持ってほしい。そこからどう感じてどう育つのかはたくさんの芽を持っている子どもたちに任せ、大人たちは寄り添ってあげればよいなと思っています。

多様な経験を持つこどもたちと経験のない子どもたちにはどんな差があるでしょうか

まさにエネゴリくんだと思いました。私たちは織の中にいるエネゴリ君になっている。本来のゴリラが住んでいる環境ではなく動物園の中のゴリラは何を考えているのだろう?
檻の中のゴリラが失っていくものは感受性かなと思う
悲しいとか美しいとか、驚かされることはあっても自ら驚く気持ちは育たないのではないかな。
エネオスさんがゴリラを出してきたのはそういうことなのかな。

私が思ったことは、森がはぐくむ未来でした。
感受性を失ってしまう、幸せを感じることができない、誰かに対する優しさも持てなくなる。
都会は便利だけれども、私たちを不幸にしているのではないかと思いました。
両先生の活動だけでなく、参加の皆様の活動が多様な幸せを感じる、人を育てる活動に取り組んでいただいていることをうれしく思いました。