もりハグ!広場

もりハグ!勉強会(2024.03)報告 その1

2024年6月27日

昨年度末3月25日に開催した「もりハグ!勉強会」のレポートです
オンライン併用の勉強会では28名が参加しました。
NPO法人awarartの鈴木奈緒子さん、
特定非営利活動法人吉里吉里国の松永いづみさんお二人の講師から
”地域のお悩みに「みどり」で取り組む”をテーマにそれぞれの活動エリアでのお話を伺いました。

その1として今回はNPO法人awarart 鈴木さんの講演を掲載します。
活発な取り組みのお話を伺うとこちらまで元気になれそうです

本日は多世代・多分野をつなぐみどりということでお話をします。
問題解決型の実践型教育を受け持っており、地域と大学生を繋いでいます。専門は都市計画で街づくりのコンサルトです。観光、農業、環境、フィットネスなど街のフィールドを活かした仕事などをしています。
本日はNPO法人awarartの活動を紹介します。多彩な自然環境があるあわら市で、暮らす人働く人とがつながり、住む人も訪れる人も、創り、遊び、愉しむをモットーに活動しています。
YouTubeに活動紹介動画をアップしていますので、ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=djnuv9nbJMM&t=21s
あわら市公式チャンネル(あ!わらってネット)

awarartのプロジェクトを紹介します
「あわら蟹がらプロジェクト」
農業と旅館をつないだ循環型エコプロジェクト。
あわら蟹がらプロジェクトは十数軒の旅館が集めた蟹がらを洗浄、乾燥粉砕し、田畑に撒きます。出来た作物は「蟹からトマト」「蟹からメロン」としてブランド化、商品化しています。収穫体験や、温泉を楽しむ蟹がらツアーなど体験ツアーも実施しました。

「もりみちプロジェクト」
環境保全型農業として都市圏、市外との農業交流に取り組んでいます。立地の不便さ、少子高齢化による農地の維持やイノシシやシカの獣害が深刻ですが、清流のおかげで貴重な自然環境が残されており、春は手植えによる田植え、秋は稲刈りを開催しています。米の「オーナー制」による顧客獲得により収入へつながっています。

「JR芦原温泉駅周辺地区」
みどりのまちづくりとして宿場町に合うコンテナをデザインして植栽し、管理してくれる人の家の前に設置してきました。平成26年にはまちづくりガイドラインを作成し、住民主体でルールを決め、工事や計画を進め、水と緑と歴史がつながる風景づくりを目標に活動してきました。この15年で一気に高齢化が進行し活動資金の不足や余剰の問題が出てきました。世代ごとの意識の変化が浮き彫りになり難しいのが現状です。
そんな中「未来システム」という取り組みを始めました。
耕作放棄地などでカレンデュラを種から栽培し、環境に優しい「エシカル商品」を作成しています。

物販だけでは売り上げが伸びないので、「循環型社会システム体験学習」と称して、観光協会と一緒に就学旅行の体験学習プログラムをつくり、カレンデュラのハンドクリームづくりを温泉旅館の大広間で開催しました。大人数で参加する事ができ、体験料が入るので収益につながり生産者に還元することができます。

「北潟湖畔ガーデン」
遊休地をガーデンにすることで多世代が交流し、来場者に商品や体験を販売して管理費に充てることで持続的につながるみどりのまちづくりを提案しました。
夏や秋にはリラクゼーションマッサージ、ピクニック講座、寄せ植え講座、オープンカフェなどを開催しました。また、ユニークベニューと称してコンベンションホールではない場所で国際学会などを開催し、海外からの来場者に日本の良さを観光してもらっています。