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樹木管理・剪定技術講習会の報告

やす緑のひろばさんより、樹木管理・剪定技術講習会の開催報告をいただきました

やす緑のひろばさんより、樹木管理・剪定技術講習会のご報告をいただきました。
毎年続けてこられた活動で、今年は13回目になるということです。市民協働での緑化活動を推進するだけでなく、市民の皆さんにそのきっかけを作る目的で開催していらっしゃるそうです。
講義の内容や実習活動の記録や画像をブログに掲載されており、あとから復習する際にも役に立ちますね。ページ下部にやす緑のひろばさんのブログへのリンクがあります。そちらもぜひ併せてご覧ください。

毎年この季節に開催し、今年で第13回となる市民対象の「樹木管理・剪定技術講習会」を3/10(日)に開催しました。
講師は長年にわたり滋賀県内のみどりづくりの指導や推進に貢献なさっている樹木医の中西先生。プログラムは午前中講義、午後実習でした。
日本緑化センター発行の「木を診る・木を知る」の冊子内容を参考に、光(日当たり)、水、空気(酸素など)の3大要素はじめ樹木の生態、性質を学び、その特性を理解した上での樹木管理・剪定技術を学びました。

実習ではグラウンドの周囲樹木を教材に、まずは過去に剪定された枝や幹など診断、適切な位置で切断され、襟が回り込んだ切り口、ガンに侵された幹、根の成長が阻害されていると思われる先端が枯れた樹木など。
また、実際にどの部分をどのように剪定するのがよいのか手本を示しながら教えていただきました。 
枝を落とす場合は根元から切断するが、少し膨らんだ襟(ブランチカラー)は、樹皮で包み込むために残すこと、大枝の場合は2段切りで枝の重みで裂けないようにするなども。また切り口には「トップジン」などの殺菌剤ペーストを塗布して切り口から腐りこみを避けるなど。

先端の枝が数本枯れたヤマモモがありました。
樹木周囲の土壌が、例えば水はけが悪い、或いは砂利などで何か障害物があり根が張れない状況と推察され、根が張り始める3月ころ、樹木の周囲、樹冠辺りに数か所穴を掘り堆肥など根回りを良くする資材を混ぜ込み養生すると良い。翌年、交互に穴を掘り養生などをすれば元気になる可能性あり。細い根は切れば、そこからよく根が張る。

剪定はその樹木に合致した時期を選ぶこと、またその切る位置を間違えないことが重要だが、光(日当たり)、風通しを考慮しながら込み合った枝など切り落としながら形を整える。 
松や常緑樹などヒコバエなどが萌芽しない樹木では、少しでも葉っぱを残さないと、光合成での生命維持ができなくなり、その枝は枯死してしまうので注意が必要。
多数の枝葉が出た「シイノキ」で、残すのは勢いの弱い枝,また外芽を残すなど手本みせていただき、切り戻し剪定を行いました。
茂っていた「シイノキ」はさっぱりと。また果物の「柿の木」なども、忌枝、逆さ枝、徒長枝、など剪定、大きく成長しているヤマモモは主に下枝など視界のじゃまになっているところなど伐採整備しました。
参加された皆さんは今後、今回学んだことを公園などの樹木維持管理に役立てていただければと思います。 

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