もりハグ!広場

「もりハグ!見学&交流会inならやま」開催報告その2

2025年10月9日木曜日、もりハグ!見学&交流会は晴天!
1年数か月ぶりの近畿地方での見学&交流会の開催地として受け入れてくださったのは
「奈良・人と自然の会」さんの活動地は、昭和41年にうまれた「古都保存法」により、開発を免れた緑地です。平成19年より整備活動を続けてこられ、現在では美しい環境が広がっています。

整備された園路の様子
小学生たちの稲刈り授業の「はさがけ」
見学コースを案内頂いた後に、「ならやまベースキャンプ」において参加団体さんの活動紹介と意見交換を行いました。

ご参加くださった団体さんは次の通り
(文字をクリックすると各団体のウェブサイトにリンクします)

NPO法人いこま山の子会
こそだてママnet☆
きさいち植物園ファンクラブ
たぶのきネットワーク石巻
ESD・環境教育団体satosato
以上の5団体6名様。
今回ご参加の皆さんは幼児教育や環境教育に関わる団体さんが多く、緑化保全や里山整備の他に育児や環境教育の視点からもお話を伺うことができました。

いこま山の子会さん
生駒市で運営されている「いこま山のようちえん」は園舎を持たず園児たち自然の中で過ごすのだそうです。日頃から子どもさんの見学などを受け入れている方から、「けがの心配は?」、「安全面や保険はどうしているの?」など質問が上がりました。代表の紀村さんからの答えは「普通の幼稚園と変わりないです」とのこと。月一の活動地の安全点検やスポーツ安全保険への加入など、子どもたちが森で過ごすために参考になるお話もいただきました。

こそだてママnet☆さん
木津川市で子育て支援をされています。特徴的なのは、京都府内にあるいくつかのフィールドで自然体験活動を展開していること。これは、各地のフィールド保全団体さんと協力して実現しているそうです。行く場所によって環境も、受け入れてくれる団体さんもそれぞれ個性があるとのこと。様々な環境や人との出会いを大切にしながら、子どもたちと一緒に活動を続けていらっしゃいます。

きさいち植物園ファンクラブさん
大阪公立大学付属の植物園である「きさいち植物園」での活動紹介をいただきました。大学の研究施設であるため、学生さんや研究者のお話が伺える観察会などの開催があるそうです。お持ちくださった会報「森からのたより」の素敵な誌面に「これはどのくらいの予算で?」などの声が上がりました。運営費用はどの団体にとっても関心ごとですね。

各団体さまよりお持ちいただいたパンフレットやチラシなど。どれも素敵です!

たぶのきネットワーク石巻さん
東日本の登録団体からご参加いただきました。
石巻市の「実りの里山創生事業」の一環として子どもたちのために整備されたが、荒れ果ててしまった学校林の整備や植生調査を続け利活用なさっています。近隣小学校の自然授業の開催や、生物や植物が林に戻ってくる喜びを語ってくださいました。

ESD・環境教育団体satosatoさん
昨年に引き続きご参加くださいました。子どもたちへの環境教育や学校ビオトープの作成などに携わっていらっしゃいます。子どもたちや先生方を学校から緑のフィールドに連れ出すことは簡単ではないが、小さな環境でもみどりとふれあう場所が欲しいという思いから。これは各地で活動なさっている皆さんにも同じような思いがあるのではないでしょうか。

奈良・人と自然の会さんも、「毎年会員の平均年齢が上がる」などとお話しくださいましたが、活動団体さん共通の悩み事の一つに「高齢化」があります。
しかし今回ならやまを訪れていた稲刈り授業後の元気な小学生の様子、学童や幼児への環境教育や自然体験場の整備などを続けていらっしゃる皆様方のお話や親子で参加できるイベントやファミリー会員の募集など、各団体の活動報告からそれぞれの団体さんが整備を続け守り育んでいる緑の環境は、次世代の学びの場になっていることが伺われました。

奈良・人と自然の会さんはこのフィールドを「ここはユートピア」、「はこにわ」のようだと表現されていらしたとおり、美しく整備された活動地は季節ごとにお邪魔したくなるような場所でした。
ふるまっていただいた紫蘇ジュースや和栗のカナッペなども会員さんの手作り。美しい景色に里山の味覚。心身ともに元気になれたそんなひとときを過ごしました。
みなさま大変お世話になりました!

奈良・人と自然の会さんのウェブサイトはこちら